2006年12月2日(土)
使用済みの天ぷら油から、バイオディーゼル燃料(BDF)を作る実験を行いました。
実験の準備、ご指導は千葉科学大学の大高先生と奥様にやっていただきました。
メカニックとして、波崎高校の安藤先生にも立ち会っていただきました。
使用済み食用油に水酸化ナトリウムとメタノールを混ぜ、60℃で1時間反応させます。
待ち時間を使って、プロジェクターでどのような化学反応でBDFができるのか、また、地球温暖化の問題をわかりやすく解説していただきました。
反応の終わったBDFは、一昼夜水を除くための過程が必要ですが、時間の関係でそこは省略し、あらかじめ作っておいていただいたものを使って、実際にディーゼルエンジンを動かす実験しました。
子供達の期待をうけ、コンバインはセル一発で始動。喜びの声が上がりました。
排気ガスは軽油の臭いではなく、鉄板でてんぷら油を熱したにおいがしました。おなかがすいたと言っていた人もいました。
20006年10月14日(土)
菜の花の苗を空き地に植えました。約50mにわたり、4列に植えました。播種量が多いポットは、ふたつに割って植えました。しるしのついた糸を引いて植えましたが、子供達にはまっすぐに、等間隔に植えることがなかなか難しかったようです。
ふざける子供もなく、みんな一生懸命作業をしていました。
晴天が続いたので、砂はからからでした。定植後、動力散布機を使って水をかけました。
この後、小西さんや土合西区の皆さんが土合西区コミュニティーセンターへ、石川さんが2ヶ所の畑に定植、播種を行い、菜の花活動にご協力いただきました。
未来研では植え付けに先立ち、植え付け場所の除草、施肥、耕耘など、植え付け準備も手伝いました。また、植え付け後の管理も引き受け、晴天が続いたため、動力散布機での散水は計4回にもなりました。
2006年9月30日(土)
植松小学校と矢田部小学校のハッピーサタデー、菜の花を題材にした学習の初日です。
まず、今心配されている地球温暖化などの環境問題やエネルギー問題について簡単に解説し、これから行う活動の意義を子供達に説明しました。
その後、土合西区コミュニティーセンターをお借りし、菜の花のタネをポットにまきました。1ポットにタネを5粒くらいまくように指導しましたが、かなりテキトウで、予想通り、発芽後、カイワレ大根のようなポットがいっぱいありました。子供達は楽しそうに種まきをしていました。
播種後、たっぷりと水をかけ、乾燥防止のため新聞紙をかけました。
参加した子供達は約30人。未来研の他、子供会や地域の方など、10名ほどのボランティアの方がご協力していました。
発芽後、雨がなかったり、台風崩れの暴風にさらされたりしましたが、小西さんや吉越さんが面倒を見てくれたおかげで、しっかりとした苗ができました。
「畑から燃料ができる」、「畑が油田になる」。とっても面白いと思いませんか?
私達は
菜の花の栽培⇒菜種油の搾油⇒料理に利用⇒使用済み油をBDFに変換⇒燃料に利用
という一連のサイクルが、子供達が環境問題や農業に興味を持つきっかけになり、情操教育の面も含めて非常に優れた学習教材になると考えました。
神栖市内の小学校では、地域の人が先生になって子供達がいろいろな活動をする「ハッピーサタデー」という事業が盛んに行われています。
このハッピーサタデーで、菜の花を栽培するとともに、使用済みてんぷら油からBDFを製造する実験を行うことになり、私達は様々な面からこのプロジェクトに協力をしてきました。その様子を、これから何回かに分けてリポートをします。
果たして子供達はこのプロジェクトを理解し楽しんでくれたでしょうか?